本格始動、10月
そしていよいよ寮を退寮し東進ハイスクールに入塾。
まず私が逆転合格を目指すうえで個々の科目を勉強するということ以外で意識したことは大きく分けて三点あります。
一つ目は、合格に結びつかないこだわりは捨てること。例えばほんとうは通わなければいけない学校を休んで家や塾で勉強すること。
ほとんどの人が学校に通いながら勉強をしたいというこだわりを持っている学生や親御さんがいます。
しかし、私は学校に通学するとなると約一時間ほどかかります。
また、私の学校では授業が少ないうえにほとんど大学受験に対しての意識がないため学校での対策がありません。
つまり、高校に行くだけでその日の約七時間から八時間は勉強の質を高めることが難しくなるということです。
それなら、学校に行く時間を家や塾の勉強する環境が整った場所で勉強をするほうが何倍も効率が上がります。
実際に私はそれをして一日約800単語から1000単語を回すことができました。
そして、約一か月半で二冊の単語帳をほとんどマスターすることができました。
しかし、これはあくまで私が二年半一度も学校を休まず通学していたので、休むことができたということを知っておいてください。
二つ目は、できるだけ自分に有利な大学や学部、受験する教科を選ぶ。
ほとんどの人は自分が行きたい大学や学部、教科を選んでしまうと思います。
確かに自分の憧れの大学や有名大学に行きたいと思い受験のモチベーションにすることはとても大事なことです。
そして周りの同じ大学を受験する人の意識の高さに感化され自分も意識高くなっていくということは私もありました。
しかし、逆転合格を目指したいと思っている人は何が一番合格に近道か、そして自分が合格するためには何を優先しなければいけないかということを最初に考えて行動しなければいけません。
例えば私は高校の授業で古文や漢文を習ったことがありません。
そのため大学と学部を選ぶ時に真っ先に考えたことは、古文と漢文が受験科目に含まれていない大学と学科を選ぶことを考えました。
なぜかというと私は寮を退寮したのが10月だったためできるため受験科目を減らして一つの教科に充てる時間を増やしたいと思ったからです。
また、勉強したことのない古文や漢文を一から勉強するにはとても間に合わないと思ったからです。
例えば私の場合だと文系で受験科目が国語、英語、日本史といった感じだったのでそこから大学と学科を探し始めました。
そのため行きたいと思った大学を受験したわけではなく、自分が受けられる大学の中からさらに一番合格に近い大学を選んでいきました。
しかし、ここで大事なのは自分が合格に一番近い大学と言っても「受ける大学のレベルを下げなさい」ということっはなくあくまでもそれは対策する上での話です。
つまり、ゴール設定は少しハードルを高めに設定してそこからもう少し下のレベルの大学を決めていくということです。
なぜこれが大事かというと、合格ギリギリラインの大学を選ぶことによって自分が今本当にしなければいけないことを明確化できてとても験勉強に集中することができたからです。
三つめは、勉強を始めていくうえでの教科の順番です。
受験勉強を始めていくうえで多くの人がやりがちな落とし穴はすべての教科を同時期に勉強し始めてしまうことやすべて同じぐらい力を入れて勉強してしまうことです。
私がなぜ勉強し始める時期を決めたり教科の優先度を決めたりするかというと、それぞれの教科のボリュームであったり教科の配点としての違いもあるからです。
そのなかでも私が英語を一番最初に勉強し始めた理由は、単語や文法、精読や速読というようにやらなければいけないことが多い中でその一つ一つのボリュームとしてもとても多いからです。
その次に私は国語を勉強し始めました。国語は勉強量というよりは誰に何を教わるかということがとても大切になってきます。
私は最初国語がほとんどできなくて最初の模試では時間以内に半分も終わらせることができませんでした。
しかし、東進のプロの先生に教えてもらうことで解いていくうちにコツや文章のどこに注目していけばいいのかなどがわかるようになり、最終的には国語が一番の得意科目になりました。
最後は日本史です。日本史はとてもやる範囲が広くて早めに始めたほうがいんじゃないの?って思う人がほとんどだと思います。
しかし、日本史は英語や国語ほど重くないのと、暗記科目なので最後に詰めようと思えばいくらでも詰めることができます。
そして、日本史は国語や英語よりも配点が高くありません。そのため日本史で少しこけても英語や国語で巻き返すことができるからです。
そして退寮して入塾をして勉強をし始めました。
今までわからなかったことがわかるようになってきて初めて勉強にやりがいを感じたり興味を持つことができました。
そして、もっと早くから勉強し始めたらもっと楽しく上を目指すことができたなと少し余裕が出てきました。
伸び悩んだ11月
初めて解いた過去問という壁にぶつかった
本当なら過去問というものは積み上げてきたものを試す場としての過去問あであり、行きたい大学に行くためには必要な対策です。
しかし、私は10月から勉強を始めてさらに11月という遅い時期に過去問をとき始めました。
そのため積み上がってないどころか過去問をやっても英語の単語がわからなくて長文を読み始めてすぐに手が止まってしまし全く歯が立ちませんでした。
そして国語では時間内に問題の半分も解き終わらないということがほとんどでした。
そして毎日のように過去問を解きましたがほとんど点が上がりませんでした。
確かに受験勉強後半になれば毎日過去問をやって少しずつ解き方を身に着けて行くことや、修正などは大切です。
しかし、単語や日本史の暗記科目は一日ではそこまで暗記することができないため点が上がるはずもないのです。
逆に勉強をある程度やってみて過去問をするのにはメリットが二つあります。
一つ目は志望校への勉強の仕方が正しいか。
ただひたすらに勉強をしても効率が悪くなってしまいます。
例えば、英語で長文の量がとても多くてほとんど長文の問題で、文法問題が少ない大学に対して、文法をとにかくやり続けることはとても非効率的です。
長文問題が多いなら速読スピードや長文への読解力をつけるためにいろいろな長文問題を解くことで長文への対策をすることができて、それだけでもかなり効率のいい勉強になります。
私の第一志望の大学は長分量がとにかく多くて、単語のレベルもとにかく高かったので、単語の勉強と長文読解をとにかく頑張りました。
その結果英語は一番低いときの点数から80点高くなり、250点中約230点取ることができました。
二つ目は第一志望の難易度が明確にわかること。
第一志望への難易度が明確に身を持ってわかることによって、自分があとどのぐらい点数を高くして、「いつまでには何点あげたい」という目標や計画が立てやすくなります。
そのため私は勉強し始めてから一ヶ月で過去問を解いたことによってほとんど単語がわからなくて長文が読めないということと、
日本史の暗記がまだ全然足りないということがわかり、もっとどの科目にどのくらいの時間を費やしてどのくらい一日の勉強時間を確保しなければいけないかということがはっきりわかりました。
その結果私は一日英単語を800単語進めなければいけないということがわかり、
毎日800単語すすめることによりとても単語に強くなり長文でほとんどわからない単語がなくなりました。
先にも言ったとおり過去問を早めに解くことでいいこともあるが私の場合は11月はほとんど過去問の点数も上がらず勉強法が悪いのではないかと、とても苦しんだ11月でした。
それを打開し始めたのが12月でした。
良くなり始めた12月
12月にはついに少しずつ学力がついてきて過去問の点数が上がってきました。
決して特別な勉強方法をしたわけでも使う参考書や勉強する場所を変えたわけでもありません。
変えたのは「解く過去問のレベル」です。
これはどういうことかというと、今までは自分のレベルに合った大学の過去問を解いていました。
当然問題自体はそこまで解けていなかったのですが、
問題が自分のレベルに合った大学の過去問を解いていたため本気で頭を使ったり解き方がバラバラで再現性のない解き方をしていたので、
点数が取れるときは取れる、取れないときは全くとれないというふうに結果がバラバラでした。
そのため自分がどのように解いたのか、自分がどこをとき間違えたのか復習をすることができず過去問を解いても「丸付けをしたら終わり」というふうな過去問の使い方をしていました。
そして復習の大切さもあまりわかっていませんでした。
しかし、「このままでは志望校に間に合わない」という焦りが出始めもう一度過去問の使い方を考えはじめました。
そして思い切って今まで解いていたレベルの大学の過去問の二つ、三つ上のレベルの大学のレベルの過去問を解いてみました。
正直私は途中で時計のタイマーを切り過去問を解くのをやめてしましました。今までの勉強は何だったのだろう。
私はそう思いました。
今までのレベルであれば多少わからない単語があっても点数はある程度取れるようにはなっていたし、長文も読めるようになったきでいました。
しかし、その考えは全く甘かったのです。過去問を開き、解き始めた瞬間「一つも単語がわからない」という状況に陥りました。
そして、もうちょっと読んでいけば読める単語もあるのではないかと思い下を見ていきましたが読める単語はほとんどありませんでした。
そして、一番ビックリしたのはその長文量の多さです。
約5~6ページもの長文がびっしりとありました。
私はそれを見た瞬間過去問を静かに閉じじっと固まりました。
今までやってきた解き方や勉強の仕方がダメだったのだとそこで初めて気づきました。
そこからもっと解き方に再現性を出していくために徹底的に国語と英語を東進予備校で勉強しました。
そして、やった問題や教わった授業は最低三回は復習をするようにしました。
そうすることによって東進先生の解き方を自分のものに落とし込むことができるようになってきて、過去問の点数も上がっていきました。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは点数が一気に上ることが必ずしもいいことではなく、高くなった点数を何回も平均して出すことがいいことである
これはどういうことかというと、点数が一気に上がったとしてもそれが次過去問を解いたときに大きく下がってしまってしまうのは再現性がないからです。
・本当に自分のレベルが上ったと思っていいとき
同じ問題や違う問題を何回解いても同じような解き方を自分で再現することができて、
相手に解き方を説明することができるようになったとき、それは自分のレベルが上がったときです。
私も過去問を平均していい点数を取れるようになったときは、どのように解いたのかを自分の言葉で相手に説明することができるようになり、
解き方を自分のものにすることができたと感じることができました。
そこから二つ上のレベルの大学の過去問も少しずつ解けるようになってきました。これがまさに12月にに伸びてきた理由です。
しかし、12月に「自分のレベルが上った」と感じた理由はそれだけではありません。
・自分のレベルが上ったと改めて感じた一番の理由
自分のレベルが上がったと感じた一番の理由は、一番最初の方に解いていた大学の過去問がとても簡単に見えたときです。
先にも言ったとおり、最初過去問を解いたときは「時間内に終わらない」「単語がわからなくて長文がスラスラ読めない」ということがありました。
しかし、もっと上のレベルの過去問を解くことによって解き方が良くなり再現性も出てきたため、最初の方に解いていた過去問が20分も余らせて終わることができました。
そして点数はほとんど満点に近い点数を何回も取ることができて結果的には上のレベルの大学の対策もしながらその下の大学の対策もすることができていたのです。
その時は私は改めて解き方や復習の大事かを知ることができました。
つまり、12月私が成長できた理由は「どれだけ過去問を解いて過去問慣れをするか」ではなく、「どれだけ教わったことを自分のものにできるか」です。