憧れの存在 おじいちゃん

憧れの存在おじいちゃん

 

おじいちゃんは茨城でずっと育ち二十歳で神奈川県に来ました。

 

当然いきなり都会に引っ越してきたため身寄りや友達は近くにはません。そんななかでおじいちゃんは酒屋を立ち上げました。

 

最初の頃はお酒の卸先などがほとんどいないためお金を稼ぐことができません。

 

そのため卸先を探すと同時に暇があればタクシーの運転手や長距離トラックの運転手を同時にこなしていました。

 

そして卸先から注文が入るとタクシーやトラックをその場において電車ですぐ帰り、お酒を運んでいたそうです。

 

だんだん頑張っているうちに卸先も増えてきてお金も入ってきます。そこでおじいちゃんは家を買います。

 

普通なら家を買うと人生をかけてずっとローンを返さなければいけませんが、おじいちゃんの場合は約5年ですべて返済したそうです。

 

そして、ローンを返し終わったおじいちゃんは二個目の家を買います。その家もまたローンがあるため返さなければいけません。

 

しかし、おじちゃんは新しい家のローンも近いうちに返済してしまします。そして、子供(私からしたらお母さん)が引っ越したいと言い出し3つ目の家も買ってしまうようです。

 

その家も今ではすべてローンを返済したと聞いています。私はこの話を聞いたときにほんとうにびっくりしました。

 

昔は無口で怖くてせっかちだったおじいちゃんだそうですが、今は私に対してはとても優しくしてくれます。

 

そして、おじいちゃんはこのような苦労を今までしてきたため、自己投資や設備投資の大切さを知っています。

 

そのためおじいちゃんは私が欲しいといったものはすべて買ってくれます。ずっと私は野球をやっていたため高校にはいるからグローブを買って欲しいと言ったときそのグローブは7万円ほどしました。しかし何も言わずにバットとグローブを買ってくれました。

 

それだけではありません。毎年学年が上がるごとに私はグローブをほしいというと全て買ってくれました。

 

これは私にあまいのもあるかもしれませんが私に苦労しないでほしいと思い買ってくれたのだと思っています。

 

そして、最近おじいちゃんと話していてとても心に響いた言葉があります。

 

それは、「自己投資は本当に大事だぞ。自分が投資したぶんだけ将来返ってくるからな。だから、もし自分に子供ができたら必要なものはすべてためらわずに買って上げなさい。そしたらその子も将来その大切さがわかるから」と言われ私は泣きそうになってしまいました。

 

それだけ私のためを思って物を買い与えてくれていたのかと思うとほんとうにありがとうという気持ちでいっぱいになりました。